組合概要

　北海道の東に位置する別海町。
　ここは広大な酪農地帯であり、牛を育てるには最適な地域でもある一方、後継者問題や経営悪化等による離農者の増加が著しく、酪農社会の崩壊危機を日々感じる中で、既存の酪農産業の仕組みを活用しつつ、酪農の明るい未来と発展を目指し、次世代へと繋ぐきっかけをつくるため、別海町で酪農を営む生産者4人が集まり、2016年9月『ちえのわ事業協同組合』を設立しました。
　この『ちえのわ』には、我々の二つの想いが込められており、一つは酪農家や様々な方々の『知恵』をつなぎ、協力して酪農産業を盛り上げるという想い。もう一つは『地の恵（地恵）』に感謝し、その地の恵を繋いで酪農を営んでいるという想い。この二つの想いから『ちえのわ』と命名しました。
　そうして始まったこの組合も、同じ志を持った仲間が根室管内だけではなく、釧路管内やオホーツク管内からも集まり、今では38人にまで増え、その仲間たちと共に様々な困難を一つずつ乗り越えながら、組合としても成長の一途を歩んでいます。
　さらに、我々の自慢の生乳を使用し製造された『別海のおいしい牛乳（2015年販売開始）』や『浜中のおいしい牛乳（2018年販売開始）』が、それぞれ関東を中心としたスーパー等で販売され、各乳業や販売先、消費者の方々から大変ご好評をいただいており、2021年には新たなパッケージの牛乳が関西方面において販売開始される予定となります。
　また、牛乳の販売は日本国内にとどまらず、2017年からは牛乳の台湾輸出が始まり、売り上げも好調なだけでなく、台湾においての北海道別海の知名度向上にも繋がっています。
　そして2020年には、ちえのわ独自のブランドとして『NOWA』が誕生。現在ではカップアイスが完成し、今後も若手が中心となり新たな商品の企画・開発に取り組んでいきます。
　ちえのわ事業協同組合は、これまでの酪農産業の想いを大切に引継ぎ、これからの酪農産業の発展に向け、新たなことにもチャレンジしながら、やりがいのある楽しい酪農として後世に繋いでいけるよう組合全体で様々なことに前向きに取り組み、品質のよい安心安全な牛乳を消費者の皆さまの食卓にお届けしていきます。